『ニンテンドー3DS』
内蔵ソフト 篇
7. たくさんの人に
- 岩田
- それでは最後に、お客さんへのメッセージを
みなさんからひとことずついただきたいと思います。
水木さんからお願いします。 - 水木
- 今回のニンテンドー3DSは
立体視に注目されることが多いんですけど、
僕らが開発中にずっと触って感じていたのは、
むしろそれ以外の、歩数がたまったりだとか、
すれちがったりだとか、日々いろんな変化が起こることが
すごく楽しいということなんです。
なので、みなさんにも、ぜひそのようなことを
体験していただきたいと思います。
あと、インターネット接続もぜひよろしくお願いいたします。
- 岩田
- ネットワーク事業部としては、
絶対に言っておきたいコメントですね(笑)。 - 水木
- はい。今回は、インターネットの設定をするとき、
かわいらしいキャラクターが登場しまして、
とてもかんたんにナビゲートしてくれて、
インターネット接続もきちんと案内してくれますので、
ぜひよろしくお願いいたします。 - 岩田
- いままででいちばん親切ですよね、確かに。
- 水木
- それともうひとつ。
今回は充電台がとても使いやすくて、
ポンと置くだけで充電されますし、
ご家庭に無線LANの環境がある方は、
3DSのスイッチをONにしたままで
「いつの間に通信」を楽しんでいただけるとうれしいです。 - 岩田
- これまでの携帯ゲーム機は、
遊び終わるとスイッチをOFFにしていましたが、
3DSではその習慣を変えてほしいということですね。 - 水木
- はい。
- 鈴木
- 僕がお伝えしたいのは、
先ほど秋房さんが『3DSカメラ』を
「5年、10年使ってもらえるものに」
という話をしましたけど、それは僕も同じなんです。
というのも、『顔シューティング』をつくるために、
ゲームボーイの『ポケットカメラ』(※16)を引っ張りだしてきて、
久しぶりに遊んでみたんです。
- 岩田
- 『ポケットカメラ』というと、
10年以上も前に発売された商品ですよね。
『ポケットカメラ』=1998年2月に発売された、ゲームボーイの周辺機器。撮影した写真を自分で加工したり、別売のプリンターを使ってシールとして出力できたほか、顔写真を撮影して、ゲームで遊ぶことができた。
- 鈴木
- はい。そのなかに、
自分たちの昔の写真がたくさん残っていて、
白黒写真なのに、それを眺めていたら
思い出が詰め込まれているような気持ちになったんです。
今回も携帯機ということで、しかも立体ですから、
将来、それを見たときに、
似たような気持ちになるのではないかと思うんですね。
なので、みんなの写真を3DSでバシャバシャと撮って、
本体やSDカードのなかにリアル顔コレクションとして残し、
すごく遠い話になりますけど、10年経っても
みなさんに楽しんでいただけるとうれしいですね。 - 河本
- 僕は今回、いろいろつくりましたけど、
まず『Miiスタジオ』では、写真を撮ってMiiがつくれますので、
ぜひ、いろんな人をMiiにしてほしいと思います。
似ないこともありますが、それはそれで面白いですし。
それに『ARゲームズ』も、先ほど言いましたように、
サイフのなかにARカードを入れて、
外出先でいろんな人に遊んでもらってほしいです。
また、『すれちがいMii広場』では、
たくさんの人がすれちがえば、すれちがうほど、
どんどん面白くなっていきますので、
「外出するときは、3DSを忘れずに!」と言いたいです。
- 秋房
- 僕は今回、『3DSカメラ』と『3DSサウンド』という、
ある意味、双子のソフトをつくっていたんですけど、
実は、昨年の秋に双子の男の子を授かりまして・・・。 - 水木
- おー!
- 一同
- おめでとう!
- 秋房
- ありがとうございます(笑)。
すごく忙しい時期に生まれてきたんですけど、
その子たちを、立体写真で撮りたいですし、
声も録音したいですし、Miiもつくりたいですし、
3DSでやりたいことがたくさんあるんです。 - 岩田
- いまの子どもたちは生まれたときから、
自分の3D写真が残るんですね。 - 秋房
- そうなんです。
- 岩田
- それはすごいなあ。
- 秋房
- 実際、人物を3D写真で撮ると、
その人の「空気感」まで正確に思い出すことができるんです。
だから、子どもたちの3D写真はずっととっておきたい。
というわけで、自分でも3DSによって
暮らしが変わっていくように感じているので、
みなさんにも「ぜひ!」と言いたいですね。
あと、岩田さんからいただいたテーマでもあるんですけど、
3D動画を撮りたいという気持ちが
自分のなかにすごくありまして。
- 岩田
- 双子のお子さんを3D動画で撮るために、
秋房さんの動機バクハツですね!(笑) - 秋房
- はい(笑)。
なので、そちらも期待していただけたらなと思います。 - 岩田
- はい、高橋さん。
リアル『トモダチコレクション』の野望は? - 高橋
- やっぱりフレンドリストはぜひ100人登録してほしいですね。
今回は、下画面の手前にあるHOMEボタンを押すと、
いつでもすぐにHOMEメニューに戻れるようにつくりました。
なので、ゲームをプレイ中でも
好きなときにHOMEボタンを押して『フレンドリスト』を見ることで、
フレンドがいま遊んでいるソフトがわかったり、
コメントを読んだり発信したりすることができますので、
フレンド同士のコミュニケーションを十分楽しんでいただけると思います。
また、『おしらせリスト』や『ゲームメモ』、
それに、5月末頃にダウンロードがはじまる
『インターネットブラウザー』なども同様に、
ゲームを一時中断してアクセスできるようにつくりましたので、
実際に触ってご体験いただきたいと思います。
- 岩田
- では最後に、黒梅さん。
- 黒梅
- 今回は持ち歩いていただきたいということで、
歩数がカウントできたりとか、
それを『思い出きろく帳』で確認できたりとか、
直接ゲームを楽しむ時間以外にも、
3DSを触っていただける機会を増やすことができました。
それに加えて、個々の内蔵ソフトの魅力を
うまく組み合わせることができましたので、
きっとお楽しみいただけると思いますし、
とにかく、できるだけたくさんのお客さんに
受け入れていただけるとうれしいなあ・・・と思っています。
- 河本
- わたしたちにとっての“完成”とは、
実はたくさんのお客さんに受け入れていただくことなんですよね。 - 岩田
- とくに今回のニンテンドー3DSは
お客さんの参加度がとても大きいところがありますからね。 - 鈴木
- お客さん同士で楽しみをシェアしてほしいですよね。
というのも、『顔シューティング』のなかに、
人に紹介できる「遊んでもらう」というモードをつくったんですけど、
それをNOE(Nintendo of Europe)に訳してもらったら、
「Share the fun」というんです。 - 岩田
- 「楽しみを分け合う」ですね。
- 鈴木
- それを聞いたとき、「すごく言い得てるな」と思ったんです。
最初は自分が楽しくて、それをほかの人たちに分け与えることで、
もっともっと楽しくなっていくようなポテンシャルを
このニンテンドー3DSには感じています。 - 岩田
- ありがとうございました。
わたしは、内蔵ソフトがつながったユニットを
初めて触ったとき、すごくワクワクしたんです。
自分ではそう感じたものが、世の中の人にどう届き、
どんなふうに受け取ってもらえるか、とても楽しみにしています。
たくさんの人が3Dの写真を撮り、
たくさんの人が顔を集め、Miiをつくり、
たくさんの人がテーブルをぐにゃぐにゃさせて、
ニンテンドー3DSを持ち歩いて、すれちがうことが
これから普通になるとうれしいですね。
みなさん、本当にお疲れさまでした。
- 一同
- ありがとうございました。