『ゼルダの伝説 大地の汽笛』
[番外篇]「羽根ペン型オリジナル透明タッチペン」が早期購入特典に
- 岩田
- 青沼さん、日本のお客さんだけに
うれしいニュースがあるそうですね。 - 青沼
- はい。
「羽根ペン型オリジナル透明タッチペン」の
早期購入特典がつくことになりました。
※一部販売店において取り扱いがない場合がございます。詳しくは店頭でご確認ください。
※本特典の数には限りがございます。数量がなくなり次第終了となりますので、ご了承ください。
- 岩田
- キッカケはどんなことだったんですか?
- 青沼
- 実は前作の『夢幻の砂時計』のときに、
DSの画面をタッチペンで操作すると
どうしても画面を手がじゃましてしまうということがあって、
これを何とかできないかと思ったんです。
そこで、ペン軸を長くして、
さらにペンを透明にしたらジャマにならないと思って、
自分で羽根ペンのようなラフを描いて
社内の機構設計チームに持って行ったんです。 - 岩田
- 開発技術部の、
ハードのプロダクトデザインをするチームですね。 - 青沼
- はい。
僕としては「こんなのをつくるのはどうでしょう」と
相談に行ったつもりだったのですが、
すぐに試作品をつくってくれたんです。
それもわずか3日間で! - 岩田
- はい、3Dプリンターという機材が導入されて、
社内で、立体の試作品をつくるのが
ものすごく早くできるようになったんですね。 - 青沼
- いきなり「こんな感じでしょう?」と、
試作品を見せられまして
「まさにコレ! 僕がほしかったのは!!」と
思わず叫んじゃいました(笑)。 - 岩田
- (笑)
- 青沼
- 僕はうれしくてしょうがなかったので、
プロデューサー会議のときに
「こんなのをつくってくれたんです」と
みんなにお披露目したんです。
そしたら、宮本さんから
「それをつくるのに一体いくらかかってると思うんだ!」と
怒鳴られまして・・・。 - 岩田
- 確かに材料とか維持費とか、けっこう高いんです(笑)。
それを一切考えずに、無邪気に喜んでいる姿を見て、
宮本さん、怒鳴ったんでしょうね。 - 青沼
- そうなんですよね。でも、そうやって
せっかく試作品をつくってもらったんですけど、
僕が取りかかるのがちょっと遅かったんです。
本当はその透明タッチペンを
ソフト全部に同梱したいぐらいの気持ちだったんですけど、
ぜんぜん間に合わないことがわかりまして。 - 岩田
- 全部に同梱するとなると、
そのタッチペンをつくることだけでなくて
パッケージ仕様も含めて大きな変更になるので
作業工程が大幅に増えるわけですから
やっぱり準備に時間がかかるんですね。 - 青沼
- それで、前作では一度は諦めたんです。
ところが、今作の発売に関して営業さんと話す機会があって、
「年末という時期でもあるし、
特典的に配ることはできるかもしれない」と。
もう僕としては
「それができるんだったら、ぜひやって!」と。 - 岩田
- それで早期購入特典になったんですね。
- 青沼
- さらにうれしいことに、透明タッチペンが
ケースに入れられることになったんですけど・・・。
いいんですよ、コレが!!(笑) - 岩田
- わたしが言うのもなんですけど
いいですね、アレ(笑)。 - 岩本
- 緑色のルピーのケースですから。
- 岩田
- 最初にわたしがこの話を聞いたときは
紙の箱という話だったんですけど、
「いつの間にこんなものつくったの?」と(笑)。 - 青沼
- そのケースも
開発技術部の人から提案されたんです。 - 岩田
- ちなみにわたしが見たときは、
「一体いくらかかると思ってんだ!」とは
怒鳴りませんでしたよ(笑)。 - 一同
- (笑)
- 岩田
- 担当してくれた人の気合いが伝わってきましたからね。
- 青沼
- ゲームの現場じゃない人たちが、
どんなカタチにすればお客さんに喜んでもらえるだろうかと
そういうことを考えて
ルピーのケースを提案してくれたのが、
ものすごくうれしくて。
「この人たち、わかってる!」と(笑)。 - 岩田
- (笑)
- 青沼
- だから、即決でした。
もちろんコスト面ではいろいろあると思うんですけど、
「可能であればコレにしてください!」とお願いして、
それからいつの間にか「大丈夫」という話になって。
野望は一気に・・・。 - 岩田
- 青沼さんの野望は一気に増幅して実現されましたね。
- 青沼
- はい。みなさんに支援されて増幅されました。
で、『大地の汽笛』の開発の終盤はずっと
僕は透明タッチペンでプレイしてたんです。
なので、遊びやすさは折り紙付きです。
- 岩田
- 10回遊んだ人が言ってるので、間違いないですね(笑)。
- 青沼
- はい。力を入れずに操作できますので快適に遊べます。
なので、この年末に『ゼルダ』を
気持ちよく遊びたいと思っているみなさんは、
ぜひ早めに購入してください。 - 岩本
- できれば予約してほしいですね(笑)。
- 青沼
- ぜひみなさんに
透明タッチペンを味わっていただきたいです。
ルピー型のケースとともに。 - 岩本
- ケースの大きさも
ゲームのなかに出てくるルピーといい感じですし。 - 岩田
- でも、最初に見ると、
ちょっとビックリするサイズですよね。 - 岩本
- ええ。確かに大きくてビックリするんですけど、
緑色のルピーですから、
『ゼルダ』の世界ではわずか1ルピーなんですけどね(笑)。 - 一同
- (笑)