『歩いてわかる 生活リズムDS』
5. 家族の生活リズムも見えてくる
- 岩田
- つまり、歩いてわかるのは、
自分の生活リズムだけではなく、
家族の生活リズムも見えてくるということなんですね。 - 下村
- 生活リズム計を2個入りにしたのはとても意味があるんです。
「うちのダンナのメタボが気になるのよね」という奥さんが、
「わたしと一緒にやりましょうよ」って、
ダンナさんに1個渡すこともできますし。 - 秋田
- すると、平日のダンナさんは、
会社の机に座りっぱなしでお仕事をしていることがわかって、
「今度の休日は、歩いてお出かけしましょうよ」という
会話につながったりすることもあると思うんです。 - 水木
- ただ歩数だけを競うようなものであれば、
「わたしは今日、6000歩だった」とか言うと、
「じゃあ、明日はもっと歩こうね」って、
その程度の会話で終わってしまうと思うんです。
でも、たとえばお子さんに持たせてみると、
「あ、こんな時間にうちの子は歩いてるんだ」とか、
新たな発見があると思います。 - 下村
- そのように、いろんな使い方ができると思いますので、
ぜひとも家族みんなで楽しんでほしいですね。
今回は2個入りで発売しますが、
3個目、4個目が必要な方は、別売りでお買い求めいただけます。
1個、税込みで1800円になっております。
※ 上記の税込価格は公開日の消費税率5%に基づくものです。税率の変更や価格改定により、現在の価格と異なる場合があります。
- 一同
- (笑)
- 岩田
- では、商売人が本領発揮したところで、
そろそろまとめに入ることにしましょう。
いちばん自分がこだわったところと、
お客さんへのおすすめの言葉を訊きましょうか。
まずは、下村さんから。 - 下村
- とにかく長く使っていただきたいなあと思っています。
生活リズム計の設計は10年間使っていただくことを想定しています。
で、さっき、生活リズム計でちゃぶ台返しの話をしましたけど、
そうやってNGを出したのも、
「10年間持てるものになっているのか」
という気持ちがあったからなんですね。
そのような気持ちとこだわりでつくった商品ですので、
末永く身につけていただきたいなあと思います。
- 岩田
- では、秋田さん。
- 秋田
- はい。とにかくわたしがこだわったところは、
生活リズム計をコンパクトにすることです。
一時は、内部部品的な問題もあって
もう少し大きくしようかという話も出たんですけど、
これを愛犬につけたときに、
愛犬が唯一嫌がらなかったということもあって、
絶対にこのサイズをキープしようと。 - 岩田
- 秋田さんの愛犬でも嫌がらないということは
人にとっても、じゃまに感じない商品になったということですね。 - 秋田
- そう思います。
ただ、犬を散歩に連れて行っても、匂いをくんくん嗅いだり、
飼い主が近所の人と話し込んだりすると、
運動が中断することが多いんですね。
だから、たっぷり時間をかけて散歩したつもりになっていても、
実は運動量が思ったよりも少なかったりするんです。
そこで、あらかじめ犬の目標歩数を決めておいて、
生活リズム計のランプが赤から緑になった時点で、
「今日の散歩のノルマ達成!」というふうにしています。
とくに最近はメタボ犬が話題になっていますし、
ぜひ全国の愛犬家のみなさんにおすすめしたいです。
- 岩田
- 次は、森村さん。
- 森村
- 僕は犬も含めてそうなんですけど、
歩きはじめた1歳の子どもさんから、
散歩が好きなおじいちゃん、おばあちゃんまで、
いろんな人に使っていただきたいと思って、
わかりやすくて、シンプルにつくったつもりです。
下村さんも言いましたけど、
本当に末永く楽しんでいただきたいと思います。
- 岩田
- せっかく長いこと時間をかけてつくったんですからね(笑)。
はい、最後に水木さん。 - 水木
- 森村さんも言ったように、
幅広いお客さんに楽しんでいただくことを想定しています。
今回はモニターとして、50代、60代の開発系でない社員の方に、
お客さんの目線で評価していただくようなこともしました。
ここはシニアのお客さんからするとわかりづらいとか、
そういった指摘をたくさんいただいて、しっかり対応しました。
ゲームにあまり詳しくないような方の意見も聞く一方で、
『脳トレ』のような実用系ソフトの開発経験が豊富にある開発者にも
見てもらって、たくさんの指摘を受けて、
どんな方でも、とまどうことなく楽しんでいただけるようにしました。
だから、どうやって使ったらいいかわからない、
ということは一切ないと思いますので、
ぜひたくさんの人に楽しんでいただきたいと思います。
- 岩田
- では最後にわたしから。
わたしは、見えないものが見えるようになり、
それが意識されて、自分が変わるキッカケになったり、
見えなかったことが人と人との間で話題になったりして、
気がついたときには、日本人は昔よりも歩くようになったねって、
そう言われるようにならないかなあって思っています。
それに、たくさんの不思議な紆余曲折を経て、
なんとか商品として仕上げることができて、
それがまったく偶然にも、
ニンテンドーDSiと同日に発売されるソフトになることに、
とても不思議な感じがしています。
不思議ついでに、いろんな人に受け入れていただきたいですね。
みなさん本当にお疲れ様でした。