『ラストストーリー』
その1:坂口博信さん 藤坂公彦さん
- 岩田
- 『ラストストーリー』のプロットでは、
どれくらいの期間をかけられていたのでしょうか? - 坂口
- はじめは、藤坂くんと、プログラマー出身の現場の方と3人で、
食事をしながらいろいろと話し合いました。
欧米と日本のRPGのスタイルに関するゲーム論や、
動画で見せるプロモーション論などを、
あーでもない、こーでもない・・・と熱く議論を戦わせました。
その語らいのなかから、プロットが何となく見えてきた感じです。 - 岩田
- では、坂口さんがひとりで考えたというよりも、
3人の語らいのなかで徐々にかたちづくられて、
『ラストストーリー』へのアプローチが決まっていったということですか? - 坂口
- はい。じつはプロトタイプ(※8)をいじっていた期間が
非常に長かったんですよ。
プロトタイプ=試作品。ゲームシステム開発時に動作や機能を検証するためにつくられる。
- 藤坂
- どんどん変わっていきましたよね。
- 坂口
- 1年半くらいはいじっていましたね。
- 岩田
- そのようなつくりかたは
坂口さんにとって初めてだったんですか? - 坂口
- いえ、『FF