『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』

特別篇:糸井さんとのクリエイティブの雑談。

11. 宮本さんの上役

### 11. 宮本さんの上役 糸井 : しかし、どこでどう枝分かれするんだろうねぇ。
子分として考えることと、
親分として考えることがあるじゃないですか。
で、どういう立場にいようと、
親分として考えることのほうが明らかに大切なんだよ。
たとえ、失敗するとしてもさ。 宮本 : うーん、そうですねぇ。 糸井 : 宮本さんの上役っていうのは
横井軍平さん(※3)になるわけですか。 横井軍平さん=任天堂在職中にゲーム&ウオッチやゲームボーイなどのゲーム機のほか、ファミコンロボットや『Dr.マリオ』などの開発を中心となって手がける。故人。 {:.note-sm .faded title="※3"} 宮本 : そういうわけでもないんですよ。 糸井 : あ、そうじゃないんですか。 宮本 : ええ。横井さんを見てたくさん学んだけど、
上役という意味では、
ぼくはもう、直接、当時社長の山内(溥)さんでした。 糸井 : そうか、そうか。 岩田 : 横井さんが、宮本さんの上にいたのは
じつはすごく短い期間なんですよ。
その時期において、横井さんと宮本さんは
たしかに大切な関係でしたけど、
よく言われる
「宮本さんの唯一の師匠が横井さん」
という表現は、ちょっと違ってるように思うんです。 糸井 : そういうふうなドラマにしたいんだろうね。
まぁ、それもわからないでもない(笑)。 岩田 : ええ。 糸井 : でも、ほんとうの上役は、山内さん。 宮本 : うん。そうでした。 糸井 : で、いてくれてよかったですか、山内さんは。 宮本 : よかったですよ、総合的に。 糸井 : うーん、それはすばらしい関係だね。 宮本 : そうですね。 糸井 : しかもさ、専門外だからね、
その、ゲームそのものについてはさ。 宮本 : そうなんですよ(笑)。娯楽に関しては向こうがプロ。
だから、ぼく、山内さんの言うことは
だいたい聞くんですけど、
「キャラクターの色は決めないでください」みたいな。 一同 : (笑) 糸井 : いいなぁ(笑)。 宮本 : デザインは、こっちがまだしもプロなので、って。 糸井 : ははははは。
そういえば、岩田さんも
上役のいない人生を送ってますね。 岩田 : ああ、わたしは、上役はいないですね。
長いこと。 糸井 : 独学でプログラミングをしていた
バイト時代から(笑)。 岩田 : ええ、バイト時代から(笑)。
開発のことについては、上役は実質、いないですね。
たくさん失敗もしましたけど、
自分のつくりたいものをつくってきましたね。
「こういうものをつくってくれ」って、
ほとんど言われなかったですから。 糸井 : おもしろいねぇ、そういうことってね。 [12. 命がけの責任感](/others/interviews/jp/wii/souj/sp/12/) {:.read-more}

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