『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』
特別篇:糸井さんとのクリエイティブの雑談。
7. うまくいく会議
### 7. うまくいく会議 宮本 : ちゃんとしすぎてダメになる会議って、
たくさんありますよね。 糸井 : あります、あります。 宮本 : なんなんでしょうねぇ、あれ。
ダメな会議って、あるなぁ。 糸井 : もう、極端にいうと、
誰かが「えー、それでは・・・」って
きちんと口火を切るような会議は
だいたいよくないですよ。 一同 : (笑) 宮本 : 逆に、うまくいく会議のパターンとしては、
その会議に提案されたことに対して、
誰かが「そうかなぁ・・・?」って
きちんと言えたときじゃないかと思うんですよ。 糸井 : ああー。 宮本 : ガチッと固まった提案に対して
「そうかなぁ・・・?」っていう「崩し」が
一回入らないとダメなんですよね。
崩されてからもう一回考え直されたものは、
けっこうリアリティーを持つというか。 岩田 : そうですね。 糸井 : ぼくの場合、よく言うのは
「いいんだけどさぁ・・・」ですね。
うまくいくときは、だいたい、
「いいんだけどさぁ・・・」からはじまります。 宮本 : ああーー。 岩田 : 「いいんですけどね」「でも」っていう話ですよね。 糸井 : そうそうそう。
「いいんだけどさぁー」って思わず言って、
言ってるときは自分でもなにを言いたいのか、
ほんとはわかってないんだよ。
でも、そのままは通せないというか、
通してもいいし、成り立ってはいるんだけど、
「なんか、そのままだとつまんなくない?」みたいな。
だから、「いいんだけどさぁ」のあとに
自分で言った言葉が、価値観ですよね。 宮本 : そうですね。 糸井 : 「つまんなくない?」とか。
「ちょっと逃げてない?」とか。
「お客さんがよろこばないんじゃない?」とか。 宮本 : そう、だから、そういうふうに言った人の価値観、
誰かひとりの価値観で、その問題を
一回とらえ直すっていうことが重要で、
そうすると、リアルになってくるんですよ。 糸井 : まだできていないようなものでも、
「そうじゃなくてさ」って、
誰かの価値観でしっかり崩せると、
すごくよくなるんだよね。 宮本 : 逆に、みんなでなんとなく決めたようなものって、
なんかこう、キレがないというか。 岩田 : そうですね。
だいたい、成果があがるときの会議って、
合議制で決まったようなものじゃなく、
誰かが自分の意見を
バーンと打ち出したときですよね。 糸井 : いや、ほんと、そう思いますねぇ。 宮本 : あのね、またちょっと話が戻りますけど、
昼休みにやる作戦会議のときは、
岩田さんや中郷さんたちと
ごはんを食べながら、わーっとしゃべって、
みんなで会社に帰ってきて、
階段のところで上の階に行く人と
下の階に行く人で別れるんですよ。 岩田 : 中郷さんが地下1階で、
宮本さんが5階、わたしが7階に。 宮本 : うん。歩いてのぼります。
でね、別れる間際に、ちょっと立ち止まって、
手すり越しに「今日の話はこういうことやね」って
ひとこと、あらためて言うんですよ。
それがけっこう大事なことが多いです。 糸井 : ああーー。 岩田 : 結論。 宮本 : けっきょく、それなんですよね。
で、「ちょっとやってみるわ」って言いながら
階段のぼって、それからまた考えるという感じで。 岩田 : そのあとは、しばらくのあいだ、
それぞれが個々に動くんですよね。
で、また、ごはんのときに集まって、っていう、
考えてみれば不思議な進め方をしてるんです。 宮本 : そう(笑)。
なんなんでしょうね、あれは。 糸井 : でも、それは関係として、
すてきですね。 一同 : (笑) [8. つぎに進む話、進まない話](/others/interviews/jp/wii/souj/sp/8/) {:.read-more}
たくさんありますよね。 糸井 : あります、あります。 宮本 : なんなんでしょうねぇ、あれ。
ダメな会議って、あるなぁ。 糸井 : もう、極端にいうと、
誰かが「えー、それでは・・・」って
きちんと口火を切るような会議は
だいたいよくないですよ。 一同 : (笑) 宮本 : 逆に、うまくいく会議のパターンとしては、
その会議に提案されたことに対して、
誰かが「そうかなぁ・・・?」って
きちんと言えたときじゃないかと思うんですよ。 糸井 : ああー。 宮本 : ガチッと固まった提案に対して
「そうかなぁ・・・?」っていう「崩し」が
一回入らないとダメなんですよね。
崩されてからもう一回考え直されたものは、
けっこうリアリティーを持つというか。 岩田 : そうですね。 糸井 : ぼくの場合、よく言うのは
「いいんだけどさぁ・・・」ですね。
うまくいくときは、だいたい、
「いいんだけどさぁ・・・」からはじまります。 宮本 : ああーー。 岩田 : 「いいんですけどね」「でも」っていう話ですよね。 糸井 : そうそうそう。
「いいんだけどさぁー」って思わず言って、
言ってるときは自分でもなにを言いたいのか、
ほんとはわかってないんだよ。
でも、そのままは通せないというか、
通してもいいし、成り立ってはいるんだけど、
「なんか、そのままだとつまんなくない?」みたいな。
だから、「いいんだけどさぁ」のあとに
自分で言った言葉が、価値観ですよね。 宮本 : そうですね。 糸井 : 「つまんなくない?」とか。
「ちょっと逃げてない?」とか。
「お客さんがよろこばないんじゃない?」とか。 宮本 : そう、だから、そういうふうに言った人の価値観、
誰かひとりの価値観で、その問題を
一回とらえ直すっていうことが重要で、
そうすると、リアルになってくるんですよ。 糸井 : まだできていないようなものでも、
「そうじゃなくてさ」って、
誰かの価値観でしっかり崩せると、
すごくよくなるんだよね。 宮本 : 逆に、みんなでなんとなく決めたようなものって、
なんかこう、キレがないというか。 岩田 : そうですね。
だいたい、成果があがるときの会議って、
合議制で決まったようなものじゃなく、
誰かが自分の意見を
バーンと打ち出したときですよね。 糸井 : いや、ほんと、そう思いますねぇ。 宮本 : あのね、またちょっと話が戻りますけど、
昼休みにやる作戦会議のときは、
岩田さんや中郷さんたちと
ごはんを食べながら、わーっとしゃべって、
みんなで会社に帰ってきて、
階段のところで上の階に行く人と
下の階に行く人で別れるんですよ。 岩田 : 中郷さんが地下1階で、
宮本さんが5階、わたしが7階に。 宮本 : うん。歩いてのぼります。
でね、別れる間際に、ちょっと立ち止まって、
手すり越しに「今日の話はこういうことやね」って
ひとこと、あらためて言うんですよ。
それがけっこう大事なことが多いです。 糸井 : ああーー。 岩田 : 結論。 宮本 : けっきょく、それなんですよね。
で、「ちょっとやってみるわ」って言いながら
階段のぼって、それからまた考えるという感じで。 岩田 : そのあとは、しばらくのあいだ、
それぞれが個々に動くんですよね。
で、また、ごはんのときに集まって、っていう、
考えてみれば不思議な進め方をしてるんです。 宮本 : そう(笑)。
なんなんでしょうね、あれは。 糸井 : でも、それは関係として、
すてきですね。 一同 : (笑) [8. つぎに進む話、進まない話](/others/interviews/jp/wii/souj/sp/8/) {:.read-more}