『スーパーマリオコレクション スペシャルパック』
## サウンドトラックCD篇
トラック08. Super Mario Galaxy / Super Mario Galaxy 近藤 : 『マリオギャラクシー』のテーマ曲については、
この曲をつくった横田さんがコメントしたほうがいいでしょう。 横田 : はい。このときは人生のどん底を味わいました。
自分がつくる曲、つくる曲が
近藤さんにどんどんダメ出しされましたし。 近藤 : そうでした(笑)。 横田 : なので「自分はこの会社を辞めるしかないな」と
本気で思ったくらいですから。
自分の人生で初めてそこまで思いましたね。 岩田 : それくらい大きな生みの苦しみだったんですね。 横田 : わたしはもともとマリオはかわいいものだと思って
曲づくりをしていたんですが、
近藤さんに「マリオはね、かっこいいんだよ」と言われて。
それでつくったのが、ウィンドガーデンやこの曲なんです。
なので、どん底から這い上がった歓びの曲でもあるんですが・・・
詳しくは社長が訊く『スーパーマリオギャラクシー』をお読みください。 岩田 : (笑) 永松 : でも、『マリオギャラクシー』のときは
「おお、『マリオ』がオーケストラで来たか!」と
僕自身、すごく感動したんです。
それで、「僕にもオーケストラをやらせてください」と言う
キッカケにもなったんです。 岩田 : それで、永松さんも『マリオギャラクシー 2』のときに
オーケストレーションに参加することになりましたしね。 永松 : そうなんです。 近藤 : 実際、横田さんがいなかったら
オーケストラはなかったと思うんですけど、
宇宙の壮大な感じを出すためにもよかったと思いますね。
この曲は僕は担当していないんですけど、
『マリオ』の感じを残しつつ
壮大な『ギャラクシー』の感じが出たテーマ曲だと思います。 横田 : あ、ありがとうございます! 一同 : (笑) {:.border.border-radius width="250" height="150" loading="lazy"}
この曲をつくった横田さんがコメントしたほうがいいでしょう。 横田 : はい。このときは人生のどん底を味わいました。
自分がつくる曲、つくる曲が
近藤さんにどんどんダメ出しされましたし。 近藤 : そうでした(笑)。 横田 : なので「自分はこの会社を辞めるしかないな」と
本気で思ったくらいですから。
自分の人生で初めてそこまで思いましたね。 岩田 : それくらい大きな生みの苦しみだったんですね。 横田 : わたしはもともとマリオはかわいいものだと思って
曲づくりをしていたんですが、
近藤さんに「マリオはね、かっこいいんだよ」と言われて。
それでつくったのが、ウィンドガーデンやこの曲なんです。
なので、どん底から這い上がった歓びの曲でもあるんですが・・・
詳しくは社長が訊く『スーパーマリオギャラクシー』をお読みください。 岩田 : (笑) 永松 : でも、『マリオギャラクシー』のときは
「おお、『マリオ』がオーケストラで来たか!」と
僕自身、すごく感動したんです。
それで、「僕にもオーケストラをやらせてください」と言う
キッカケにもなったんです。 岩田 : それで、永松さんも『マリオギャラクシー 2』のときに
オーケストレーションに参加することになりましたしね。 永松 : そうなんです。 近藤 : 実際、横田さんがいなかったら
オーケストラはなかったと思うんですけど、
宇宙の壮大な感じを出すためにもよかったと思いますね。
この曲は僕は担当していないんですけど、
『マリオ』の感じを残しつつ
壮大な『ギャラクシー』の感じが出たテーマ曲だと思います。 横田 : あ、ありがとうございます! 一同 : (笑) {:.border.border-radius width="250" height="150" loading="lazy"}
トラック09. New Super Mario Bros. Wii / タイトル 近藤 : 次は『NewスーパーマリオWii』のタイトル曲。
これをつくったのは永松さんですね。 永松 : はい。自分が初めて
『マリオ』シリーズを担当することになってつくりましたので、
個人的にはすごく印象の深い曲です。 近藤 : この曲、僕はけっこう好きなんです。 永松 : おお、ありがとうございます!
初めてです、ほめられたのは(笑)。 岩田 : そもそも近藤さんが好きじゃないと、
このCDのなかに入らないですよね。 永松 : 確かにそうですね(笑)。 近藤 : 実は、Wii版の『Newマリオ』の開発当時、
仕事の様子を聞く機会があったんです。
そのとき永松さんは
「『マリオ』の曲のつくり方はだいたいつかめました」と。 横田 : それはすごい! 永松 : ああ、それは・・・。 岩田 : 勢いで言ったんですか? 永松 : あれは何なんでしょう?
勢いで言ったんでしょうか・・・。 横田 : コツがあったら、ぜひ教えてほしい。 永松 : あのときは『マリオカートWii』の開発が終わって、
『NewスーパーマリオWii』の開発の中盤に入っていて、
たぶんその頃は、1、2曲つくったんですけど、
近藤さんのダメ出しが偶然にもなかったときだったと思うんです。 岩田 : ダメ出しがなかったから
『マリオ』の音楽の神髄がつかめたと思ったんですか(笑)。 永松 : たぶん調子に乗っていたんだと思います(笑)。
で、その後になって、近藤さんから
「まだわかってへんな」と。
「僕もまだわかってへんのに」と言われまして。 {:.border.border-radius width="250" height="150" loading="lazy"} 一同 : (笑) 岩田 : 近藤さん、マリオサウンドの生みの親が
「僕もわかってへんのに」と言っているなら
いったい誰がわかると言うんですか?(笑) 近藤 : (笑)。
でも、『NewスーパーマリオWii』のこの曲を聴いて、
けっこうつかんでいる部分もあるなと。 永松 : おお!(笑) 横田 : でも「部分」なんですよね。(笑)。 近藤 : うん。「すべて」ではないんですけどね。 一同 : (笑) 近藤 : なかなかキャッチーで、楽しい曲になったと思います。 永松 : ありがとうございます。 近藤 : 曲づくりを担当したみなさんは苦労していましたけど、
他の曲もDS版よりも豪華になりましたし、
『マリオ』の路線を守った、いいかたちになったと感じました。
これをつくったのは永松さんですね。 永松 : はい。自分が初めて
『マリオ』シリーズを担当することになってつくりましたので、
個人的にはすごく印象の深い曲です。 近藤 : この曲、僕はけっこう好きなんです。 永松 : おお、ありがとうございます!
初めてです、ほめられたのは(笑)。 岩田 : そもそも近藤さんが好きじゃないと、
このCDのなかに入らないですよね。 永松 : 確かにそうですね(笑)。 近藤 : 実は、Wii版の『Newマリオ』の開発当時、
仕事の様子を聞く機会があったんです。
そのとき永松さんは
「『マリオ』の曲のつくり方はだいたいつかめました」と。 横田 : それはすごい! 永松 : ああ、それは・・・。 岩田 : 勢いで言ったんですか? 永松 : あれは何なんでしょう?
勢いで言ったんでしょうか・・・。 横田 : コツがあったら、ぜひ教えてほしい。 永松 : あのときは『マリオカートWii』の開発が終わって、
『NewスーパーマリオWii』の開発の中盤に入っていて、
たぶんその頃は、1、2曲つくったんですけど、
近藤さんのダメ出しが偶然にもなかったときだったと思うんです。 岩田 : ダメ出しがなかったから
『マリオ』の音楽の神髄がつかめたと思ったんですか(笑)。 永松 : たぶん調子に乗っていたんだと思います(笑)。
で、その後になって、近藤さんから
「まだわかってへんな」と。
「僕もまだわかってへんのに」と言われまして。 {:.border.border-radius width="250" height="150" loading="lazy"} 一同 : (笑) 岩田 : 近藤さん、マリオサウンドの生みの親が
「僕もわかってへんのに」と言っているなら
いったい誰がわかると言うんですか?(笑) 近藤 : (笑)。
でも、『NewスーパーマリオWii』のこの曲を聴いて、
けっこうつかんでいる部分もあるなと。 永松 : おお!(笑) 横田 : でも「部分」なんですよね。(笑)。 近藤 : うん。「すべて」ではないんですけどね。 一同 : (笑) 近藤 : なかなかキャッチーで、楽しい曲になったと思います。 永松 : ありがとうございます。 近藤 : 曲づくりを担当したみなさんは苦労していましたけど、
他の曲もDS版よりも豪華になりましたし、
『マリオ』の路線を守った、いいかたちになったと感じました。
トラック10. Super Mario Galaxy 2 / Super Mario Galaxy 2 近藤 : で、最後の『マリオギャラクシー 2』。
このテーマ曲も横田さんですね。 横田 : 『マリオギャラクシー 2』では、
いろいろやりたいと思っていたことが叶えられて、
しかもマリオミュージックのことがようやくわかりはじめましたし、
その意味では、思い出深い1作になったと思っています。 近藤 : 前作の『1』よりも垢抜けしたというか、
ちょっと飛び抜けた印象がありますね。
『マリオギャラクシー』のときは、
横田さんの「『マリオ』の音楽は難しい」という気持ちが
サウンドにも表れていた印象がありましたけど、
『マリオギャラクシー 2』のときは「楽しい」という雰囲気も入ってきたし、
さらに宇宙に飛び抜けたかなと、そういう感じがしました。
だんだんこなれてきたと言いますか、
これからのこの2人は、どんどん楽しみになりますね。 {:.border.border-radius width="250" height="150" loading="lazy"} 永松 : おお、これは・・・(笑)。 横田 : がんばります! 岩田 : こうして、マリオ音楽の伝統は引き継がれていくわけですね。
今日は、みなさんがどんなことを考えて
マリオミュージックをつくってきたのかが明らかになりましたから、
ちょっと宣伝文句っぽくなりますけど、
『スーパーマリオコレクション スペシャルパック』に付いてくる
CDを聴いたら、もう一度これを読んでいただきたいですね。 横田 : 今日はマリオミュージックの謎がいくつか解けましたし、
次の『マリオ』プロジェクトがはじまる前に、
「社長が訊く」をやってほしいくらいです。
そうしたら、もっとつくりやすくなるような気がするんです。
これまでは開発が終わったあとに、
「ああ、そうだったのか」ということが多かったですし。 {:.border.border-radius width="250" height="150" loading="lazy"} 岩田 : 「はじめに社長が訊く」みたいに、ですか? 横田 : まさにそれです(笑)。 岩田 : (笑)。
でも、今日はわたし自身も新しい発見がありました。
なぜマリオミュージックがユニークなのかという話を
いろいろ訊くことができましたし。
それに、いま紹介していただいた10曲のほかに、
オマケの音もこのCDのなかに入っているんですよね。 {:.border.border-radius width="250" height="150" loading="lazy"} 近藤 : はい。コインを取ったり、1UPしたりといった、
おなじみの効果音を10種類収録しましたので、
そちらのほうもお楽しみいただければと思います。 岩田 : CDが我が家に来るのが、ますます楽しみになりました。
みなさん、どうもありがとうございました。 一同 : ありがとうございました! [『スーパーマリオコレクション』開発者篇](/others/interviews/jp/wii/svmj/vol2/1/) {:.read-more}
このテーマ曲も横田さんですね。 横田 : 『マリオギャラクシー 2』では、
いろいろやりたいと思っていたことが叶えられて、
しかもマリオミュージックのことがようやくわかりはじめましたし、
その意味では、思い出深い1作になったと思っています。 近藤 : 前作の『1』よりも垢抜けしたというか、
ちょっと飛び抜けた印象がありますね。
『マリオギャラクシー』のときは、
横田さんの「『マリオ』の音楽は難しい」という気持ちが
サウンドにも表れていた印象がありましたけど、
『マリオギャラクシー 2』のときは「楽しい」という雰囲気も入ってきたし、
さらに宇宙に飛び抜けたかなと、そういう感じがしました。
だんだんこなれてきたと言いますか、
これからのこの2人は、どんどん楽しみになりますね。 {:.border.border-radius width="250" height="150" loading="lazy"} 永松 : おお、これは・・・(笑)。 横田 : がんばります! 岩田 : こうして、マリオ音楽の伝統は引き継がれていくわけですね。
今日は、みなさんがどんなことを考えて
マリオミュージックをつくってきたのかが明らかになりましたから、
ちょっと宣伝文句っぽくなりますけど、
『スーパーマリオコレクション スペシャルパック』に付いてくる
CDを聴いたら、もう一度これを読んでいただきたいですね。 横田 : 今日はマリオミュージックの謎がいくつか解けましたし、
次の『マリオ』プロジェクトがはじまる前に、
「社長が訊く」をやってほしいくらいです。
そうしたら、もっとつくりやすくなるような気がするんです。
これまでは開発が終わったあとに、
「ああ、そうだったのか」ということが多かったですし。 {:.border.border-radius width="250" height="150" loading="lazy"} 岩田 : 「はじめに社長が訊く」みたいに、ですか? 横田 : まさにそれです(笑)。 岩田 : (笑)。
でも、今日はわたし自身も新しい発見がありました。
なぜマリオミュージックがユニークなのかという話を
いろいろ訊くことができましたし。
それに、いま紹介していただいた10曲のほかに、
オマケの音もこのCDのなかに入っているんですよね。 {:.border.border-radius width="250" height="150" loading="lazy"} 近藤 : はい。コインを取ったり、1UPしたりといった、
おなじみの効果音を10種類収録しましたので、
そちらのほうもお楽しみいただければと思います。 岩田 : CDが我が家に来るのが、ますます楽しみになりました。
みなさん、どうもありがとうございました。 一同 : ありがとうございました! [『スーパーマリオコレクション』開発者篇](/others/interviews/jp/wii/svmj/vol2/1/) {:.read-more}