New スーパールイージ U
1. 『New マリオ 2』に先を越されて
2. 「ひとくち乗ります」
3. トッテンで複数の問題を解決
4. 「もう1回」
5. 「遊び比べてほしい」
5. 「遊び比べてほしい」
- 岩田
- 『New マリオ U』が出たあと、
竹本さんはMiiverseのコミュニティ(※12)で
いろいろと書き込みをしているんですよね。
Miiverseのコミュニティ=Miiverseの「New スーパーマリオブラザーズ U コミュニティ」のこと。「Miiverse」とは、Miiを通じて世界中の人たちがつながる、Wii Uにシステムレベルで統合された、ゲームをもっと楽しむためのネットワークサービスのことで、ディレクターの竹本は「Masaccio」の名前で投稿している。「Miiverse」について、くわしくはこちらを参照。
- 竹本
- そうですね。
それに、スタッフのマリチャン(※13)が
「タイムアタック」や「画面で一言」など、
いろんなお題を出しています。
マリチャン=“ルイージの年”に関連するMiiverseのコミュニティに登場している任天堂のスタッフ。「Miiverse」内の「New スーパーマリオブラザーズ U コミュニティ」でイベント案内を担当。
- 岩田
- みんなで競いあって
任天堂公式の最速記録を出しましょう、
という企画ですね。 - 竹本
- はい。で、ここに来る前も、
Miiverseを見てきたんですけど、
タイムを縮めた人が、
「この場所はこういう行きかたをすると
タイムが縮められますよ」と書いてたんです。
するとそれを見た人が、さらにタイムを縮めて
「こういう行きかたもありますよ」
と、新たな書き込みをしていて、
お互いにどんどん教えあっていたんです。 - 岩田
- まさに集合知(※14)、ですね(笑)。
集合知=多くの人の情報が集まって、意見や議論を交わすことにより生まれた、新たな付加価値を持つ情報のこと。
- 手塚
- そうですね。
- 竹本
- プレイヤー同士が
そういう関係になっているのが
すごくいいなあと思いまして、
『New ルイージ U』のほうでも、
そこから発展するようなことができればといいと思って、
いまいろいろと考えているところです。 - 手塚
- 今回は、コースの中に、
Miiverseで書き込みしたくなるような
仕掛けも入っていますしね。 - 竹本
- はい。Miiverseに投稿したくなるような
ルイージの隠し絵のようなもの、
もしくはルイージのドット画を、
ひとつのコースに必ずひとつ入れました。
それを見つけた人が投稿すると・・・。 - 岩田
- それを知らなかった人は
「どこどこ?」って話題になるんでしょうね(笑)。
ちなみにその“隠しルイージ”とはどんなものなんですか? - 手塚
- ルイージのちっちゃなシールのようなものが、
コースの中の意外なところに貼ってあります。
で、背景にもルイージのオブジェが置かれていたり。 - 竹本
- シールのほうはけっこう異質なので
気づきやすいんですけど、
オブジェのほうは堂々と置かれていることが多くて、
かえって気づかずに
通り過ぎてしまうこともあります。 - 岩田
- 遊ぶのに必死ですからね。
- 竹本
- そうですね。
ですから、Miiverseで
オブジェが置かれてる場所を知って
「ああ、ぜんぜん気づかなかった!」
みたいになるのがおもしろいと思いました。
そこで、デザイナーさんに頼んで、
オブジェの割合を増やしてもらったりもしました。 - 手塚
- だから、おまけとしては
けっこう豪華になりました。
本編の『New マリオ U』では
やってなかったものを入れることができて
よかったなと思っています。 - 竹本
- じつは、いちばん最後のコースに
Miiを使ったちょっとした仕掛けを用意したのですが、
先ほどの各コースの中でルイージを探すことも含めて
Miiverseに投稿したりして楽しんでほしいですね。 - 岩田
- はい。では最後に、
『New マリオ U』を持ってる人と、持ってない人に、
それぞれメッセージをお願いします。 - 竹本
- まず、持ってる方には、
今回はマリオとは違った操作が
ルイージで楽しめますので、
それをぜひ体験していただきたいです。
それにコースも短くはなりましたけど・・・。 - 岩田
- そのぶん濃くなって、
「もう1回」チャレンジしたくなるんですね。 - 竹本
- はい。同じシリーズでも、
『New マリオ U』とはこんなに雰囲気が変わるんだ
ということを味わっていただきたいです。
で、持ってない方には、
「まずは触ってほしい」と思います。
『New マリオ U』よりも、ある意味、
気軽に触れる2Dアクションゲームになりましたので、
何度もやりたくなると思っています。
- 岩田
- では手塚さん。
- 手塚
- 今回は追加コンテンツということで、
インターネットを通じて
購入できるようにもなっていますけど、
これまでニンテンドーeショップを利用して、
ゲームを購入するという体験をされた方は
そんなにたくさんいらっしゃらないと思うんです。 - 岩田
- そうですね。
- 手塚
- なので、『New マリオ U』を持ってる方には、
ニンテンドーeショップを利用すれば、
通常のソフトを1本買うよりも
安い価格で新しい遊びが追加されますので、
ぜひ体験してほしいと思います。
購入することで、
『New マリオ U』のタイトル画面が変化する
不思議さも味わっていただきたいですね。 - 岩田
- 『New マリオ U』を持ってない方に対しては?
- 手塚
- やっぱりわたしとしては、
両方を遊んでほしいと思います。
最初につくられた『New マリオ U』をまず遊んで、
最後までクリアしなくてもいいですから、
その次に『New ルイージ U』をプレイして、
それぞれを遊び比べてほしいと思います。
- 岩田
- 遊び比べると、
それぞれの良さがわかるんですね。 - 手塚
- はい。違いを楽しめると思います。
- 岩田
- わたしからもご説明すると、
『New マリオ U』は
1本のフルパッケージのソフトとして
たっぷりとボリュームがあるので、
この世界でどっぷり遊びたい人には
オススメですよ、ということですよね。 - 手塚
- はい。
- 岩田
- で、「もう1回」という気持ちになって
何度も繰り返し遊びたくなる要素を
取り出したものが『New ルイージ U』で、
それが追加コンテンツという新しい仕組みで
今回ご提案できるようになりました、
ということなんですね。
で、ぜひお伝えしたいのは、
「難しそうなので、自分には関係ない」
と思わないでほしいということです。
この『New ルイージ U』には、『マリオ』の原点である、
「もう1回」がありますので。 - 手塚
- そうですね。
「『マリオ』の原点って、こうだったな」
ということを、このソフトを通じて
思い出してもらえそうな気がするんです。 - 岩田
- このような新しい提案が
みなさんにどのように受け取られるか、
すごく楽しみですね。 - 手塚
- はい。
ぜひ楽しんでほしいと思います。
価格もお手頃ですし、
『いっしょにフォト スーパーマリオ』で遊べる
ルイージのプリペイドカード(※15)も発売されましたし・・・って、
妙に宣伝っぽくなってしまいましたが・・・。
『いっしょにフォト スーパーマリオ』で遊べるルイージのプリペイドカード=ニンテンドー3DSで遊べるおまけつきのニンテンドープリペイドカードのこと。2013年4月23日に、第1弾「クリボー」「マリオ」「ピーチ」のニンテンドープリペイドカードが発売。2013年6月29日に、第2弾として「ノコノコ」「ルイージ」「クッパ」が発売された。くわしくは、「あそべるおまけつき ニンテンドープリペイドカード」を参照。
- 岩田
- なんだか手塚さんらしくないですね(笑)。
- 手塚
- ふふふ(笑)。
- 岩田
- それにしても、『New マリオ U』をつくって、
一度は燃え尽きて真っ白になったところから(笑)、
休む間もなく、もう1本つくることになって、
本当にお疲れ様でした。 - 手塚・竹本
- ありがとうございました。