『Wii Sports Club』
1. 「早くWii Uで遊びたい」
2. “おらがクラブ”の戦いに
3. 悔しがる対戦相手のMii
4. よりリアルなテニスに
5. いつの間にかやってくる
5. いつの間にかやってくる
- 岩田
- ちなみに、今回のソフトは
通常のパッケージ販売ではなく、
ダウンロード専用ソフトとして
配信済みの全種目が1日遊び放題になる
「24時間ビジターチケット」(200円)か、
または、好きな種目を選んで、
ずっと遊ぶことのできる
「種目別会員パス」(各1000円)のいずれかを
選択して遊べるようになりましたけど、
どうしてそういう構造にしたのですか? - 嶋村
- じつは本音のところで言いますと、
「5種目をすべてつくって発売するには時間がかかるので、
できたものから順番に出していくのはどうか」
と考えたのがきっかけです。
パッケージで出そうとすると
5種類の種目がすべてそろうのが
すいぶん先になってしまいますし・・・。 - 岩田
- 社長からは「早く遊びたい」
と言われていましたしね(笑)。 - 嶋村
- はい(笑)。
でも、結果的に今回の方法は
いいことが多いんじゃないかと思いました。
というのも、今回はネットワークゲームでもありますので、
もし5本を同時に出すと、それぞれのソフトに
お客さんがバラけてしまうのではないかと。
でも、たとえば不定期刊の雑誌のように出せば、
1本1本のソフトを、お客さんがじっくり
楽しんでくださるのではないかと思いました。 - 岩田
- そこで、まずは「テニス」と「ボウリング」から
楽しんでいただくわけですね。 - 嶋村
- はい。
で、いつものダウンロードソフトだと、
まずはニンテンドーeショップ(※13)に行って、
そこでお金をチャージして、
それからダウンロードするのが基本ですよね。
ニンテンドーeショップ=ニンテンドー3DSやWii Uで、インターネットを通じてゲームをダウンロードしたり、紹介映像を見たりできるなど、さまざまな楽しみかたのできるショッピングサイト。
- 岩田
- はい。
- 嶋村
- それってとてもかんたんなんですけど、
人によっては「面倒だ」と
感じる方も少なくないと思うんです。
そこで今回は、その煩わしさを軽減するために、
Wii Uがインターネットにつながっていて、
空き容量(※14)が1.3ギガバイト以上あれば、
いつの間にか自宅のWii Uに
『Wii Sports Club』がやってくる(注1)
という仕様にしました。
空き容量=Wii U GamePadを使って、Wii Uの空き容量を確認する方法は以下のとおり。まず「本体設定」を起動し、「データ管理」を選択。その次に「データを整理」をタッチすると、Wii Uの空き容量が確認できる。
注1『Wii Sports Club』の自動配信は2013年11月5日以降に開始予定です。 それまでにお楽しみいただきたい方は、ニンテンドーeショップからダウンロードいただく必要がございます。公開した内容に不足情報がありましたことをお詫び申し上げます。(2013年10月30日)
- 岩田
- 先日、Wii Uの本体更新をした方は、
新しく起動したときに
「今後、任天堂からお届けするソフトを
「いつの間に通信」で自動的に受け取ります。」
というメッセージが出てきたと思うんですが、
その時に「受け取る」を選んでいただくと、
1.3ギガバイト以上の空き容量さえあれば、
何もしなくても『Wii Sports Club』が届くんですね。 - 嶋村
- そうです。ある日突然
『Wii Sports Club』のアイコンができるんですけど、
その時に、お金を払わないと
すぐに遊べないというのは、やっぱり面倒だ、
と感じる方もいらっしゃると思いましたので、
ソフトを起動してから、
最初の24時間は無料で遊べるようにしました。 - 岩田
- だから、まずはお試しをいただいて、
もし気に入ったゲームがあれば、
「種目別会員パス」でご購入してください、
ということなんですね。 - 嶋村
- はい。
- 岩田
- あと、もうひとつの
「24時間ビジターチケット」には
どんな狙いがあるのですか? - 嶋村
- たとえば、今度おじいちゃんが遊びに来るから、
その日、1日だけみんなで「ボウリング」を楽しもう、
ということにも対応できますし、
リーズナブルな値段になっていますので、
友達が集まったときにも、
ぜひ気楽に活用していただきたいと思っています。 - 岩田
- で、いつの間にか
『Wii Sports Club』がきますよね。
最初は2種目ではじまりますけど、
そのあとはどうなるんですか? - 嶋村
- 何もしなくても、ある日突然
「ゴルフ」がやってくることになっています。 - 岩田
- だから、最初の24時間は
無料で「テニス」と「ボウリング」を遊んで、
そのあとはほかのゲームを遊んでいた方にも
いつの間にか「ゴルフ」が届くんですね。 - 嶋村
- はい。で、「ゴルフ」が出るときには、
新種目キャンペーンを行うことを決めていまして、
新しい種目が入ってきたあとにソフトを起動すると、
過去の種目も含めて、24時間はすべて遊び放題になります。 - 岩田
- じゃあ、新リリースがあるたびに、
24時間無料キャンペーンを受けられるんですね。
「早くはじめると損だ」ということはないんですね。
むしろ、早く楽しんでいただいたほうがおトクですね。 - 嶋村
- そうです。
- 岩田
- 最初の1回を入れると、
少なくとも4回、言い換えると4日間は
無料で遊んでいただくチャンスがあるんですね。 - 嶋村
- なので96時間は無料で遊べます(笑)。
- 牧野
- だから、遊ばないともったいないです(笑)。
- 岩田
- そこでもし気に入ったタイトルがあれば、
正式に購入していただいて
たっぷり遊んでくださいということですね。 - 嶋村
- はい。
- 岩田
- では最後に、お客さんへの
オススメの言葉をお願いします。 - 鈴木
- 僕はこのタイトルに関して、
あまり小難しいことを言いたくない
と思っているんです。
- 岩田
- こんなに直感的に遊べるゲームは
ほかにないんだからと? - 鈴木
- はい。だから、
お客さんには純粋な気持ちで
シンプルに遊んでいただきたいと思っています。
でも、その一方で、
外から見ただけではわからないくらい
複雑で、ややこしいことを、
中身では半端ないくらいにやっています。 - 岩田
- でも、お客さんは
そんなことは知らなくていいんですよね。 - 鈴木
- はい。
先ほどの自動配信にしてもそうですけど、
ソフトを手に入れる段階から
とてもかんたんな構造になっていますし、
最初は24時間の無料体験で
気楽にこのゲームに触れてみてください、
というのが、唯一言いたいことです。 - 牧野
- 僕は自分自身がスポーツをしていたので、
このソフトをつくるにあたって、
スポーツをしたあとのすがすがしさとか、
「スッキリとした気持ち」を大事にしたいと思っていました。
そういったことはたぶん
Miiverseで実現できたと思っていますので、
みなさんにそれを感じ取っていただければ大満足です。
あとは、鈴木さんが言ったように、
何も考えずに、とりあえず触ってみてください。
すると、誰かが何かを言ってくれますし、
うまいプレイをするとほめてくれますし、
そういうことを自然に楽しみつつ、
クラブ間で盛り上がるような遊びを
みんなで楽しんでいただければと思っています。
- 嶋村
- 僕は、初代の『Wii Sports』と
『Wii Sports Resort』にもかかわってきて、
これまでWiiリモコンを
ものすごい回数、振ってきたんですけど、
今回、「テニス」をつくることになって、
久しぶりにWiiリモコンプラスを振ってみたら、
やっぱりおもしろいんです。
- 岩田
- わたしも久しぶりでしたが、
とても楽しかったです(笑)。 - 嶋村
- ただ、お客さんの中には
「ネット対戦はちょっと・・・」という感じで
尻込みされる方もいらっしゃると思います。
そういう方には「ボウリング」をオススメしたいです。
誰かに負かされることはありませんので。 - 岩田
- たしかに直接、誰かに負かされませんよね(笑)。
「ボウリング」は。 - 嶋村
- 「テニス」と違って「ボウリング」は、
自分のペースで投げることができますし、
もしストライクをとったりすると、
対戦相手からほめてもらえることもありますので、
ぜひ初心者の方も、そして熟練者の方も、
楽しんでいただければと思っています。 - 岩田
- わたしは今日、はじめて『Wii Sports Club』を触って
最初はタイミングの違いに
ちょっとだけ戸惑ったりもしましたけど、
でも、すぐに慣れますね。 - 嶋村
- はい。
- 岩田
- それに、前作と比べて、
いろんな打ち分けができるようになったのが
とても新鮮でした。 - 嶋村
- トップスピンやスライスも
かんたんに打ち分けできますし。 - 岩田
- なので、人によって
個性的な遊ばれかたをされるでしょうね。 - 牧野
- はい。振りかたも個性的になるでしょうし。
- 岩田
- 振りかたもそうですし、
作戦も人によって
ずいぶん違ったものになるでしょうね。
ですから、ネットの向こう側にいる
いろんな人と対戦すると、
「こんな戦いかたもあるんだ」
という気づきがたくさん生まれるでしょうし、
わたしたちも気づいていない戦いかたが
これからいっぱい発見されるんじゃないかと、
とても楽しみにしています。 - 嶋村
- そうですね。
- 岩田
- それから、最後に
これをお読みいただいているみなさんに、
ひとつだけお願いがあります。
Wiiリモコンジャケットとストラップの着用を
ぜひよろしくお願いいたします。 - 一同
- (うんうんとうなずく)
- 岩田
- せっかく楽しんでいただく機会なのに、
楽しくない思いをしてほしくありませんからね。
と言いながら、思いっきり振っちゃうんですよね、
やっぱり。 - 嶋村
- さっきの岩田さんも
けっこう振っていましたしね(笑)。 - 岩田
- 自分では思いっきり振らなくてもいいとは
わかってはいるんですけど
気持ちが入るとどうしても振っちゃうんです(笑)。
ですので、ストラップをしっかり止めて、
Wiiリモコンプラスをしっかり握って、
周りに注意しながら楽しんでくださるよう
よろしくお願いいたします。
今日はどうもありがとうございました。
- 一同
- ありがとうございました。