『Wii U』 Nintendo Land篇
1. 開発はWii Uとほぼ同時にはじまった
2. 機能からのデザイン
3. クリアしてからが「本番」
4. 「チームスポーツのように」
5. 「生きている人がいる」
3. クリアしてからが「本番」
- 岩田
- では、みなさんから
「『Nintendo Land』のここがオススメ!」
というアピールポイントをお訊きしたいです。
山下さんからお願いできますか? - 山下
- はい。わたしのオススメは
「チームアトラクション」です。
面クリア型のモードで全部の面をクリアすると
「エクストラステージ」という
裏面みたいなものが出てくるんですが、
これが難しくて、ものすごく歯ごたえがあるんです。
とくに「メトロイドブラスト」は
何度やってもわたしはクリアできません(笑)。
- 岩田
- 全部の面をクリアするには、
それなりのガッツとテクニックが
必要なんですね。 - 山下
- そうなんです。しかも、すべての面に
「マスタークリア」()があるんです。
エクストラステージは普通にクリアするのも難しいのに、
マスタークリアとなると本当に大変で・・・。(※13)
「マスタークリア」=特定のしばり条件でステージクリアすると認められる。しばり条件には、「ノーダメージ」「制限時間」「特定攻撃の禁止」などがある。
- 嶋村
- やっぱり「一度クリアして、ハイおしまい!」では
開発担当者としては寂しいですからね(笑)。
クリア後も長く遊べる要素を
なるべくたくさん盛り込みました。 - 岩田
- 嶋村さんはどこをアピールします?
- 嶋村
- わたしは「タイムアタック」系の
アトラクションが燃えますね。
たとえば「ゼルダの伝説 バトルクエスト」の
「タイムアタック」は、
シンプルだからこその味わいがあります。 - 山下
- 弓矢を溜め打ちして複数の敵を倒すとか、
「いかにタイムロスをなくすか?」という工夫が
ダイレクトに結果に反映されるから
けっこうシビアですけど、達成感があって楽しいです。 - 嶋村
- ほかにも「ピクミン アドベンチャー」の
「協力チャレンジ」がオススメです。
全部の面でクリアタイムが残るので
自己ベストを狙いたくなりますし、
友達にベストタイムの自慢もできます(笑)。
あと「キャプテンファルコンのツイスターレース」の
「スコアアタック」もアツいですよね。 - 山下
- ああ、あれは燃えます!
マシンは自動的に走るんだけど、
カーブの操作にコツがあるんですよ。
ドリフトして加速させるタイミングで
スコアが変わってきます。 - 岩田
- やり込めばやり込むほど、
「奥深い遊び」が楽しめますね。
阪口さんはいかがですか? - 阪口
- やり込みという点からいうと、
各アトラクションで特定の条件を満たすと
「スタープレイヤー」という称号がもらえます。
じつは全アトラクションで集められたら、
「エンディング」が見られるんです。
どんな感じかは、集めてからのお楽しみです(笑)。
あと、もうひとつのアピールポイントとして、
じつはものすごい曲数が入っていて、
ファンファーレのような小さなものから
アレンジまで含めると、200曲以上あります。 - 岩田
- 200曲以上ですか!?
それは予想以上に多いですね。 - 阪口
- はい。しかもなつかしい曲の
アレンジ版もたくさん入っているので、
気分がすごく盛り上がります。 - 山下
- 曲じゃないけど、
「バルーントリップ ブリーズ」の
「1日目:夜」の序盤は
オリジナルと同じステージ構成なのも、
「おっ」ってなりますね。 - 阪口
- そうそう。
各アトラクションのオリジナルを
遊んだことがある方なら、
思わず「ニヤリ」とするようなネタを
たくさん仕込んだので、
見つけて楽しんでもらえればと思います。 - 岩田
- 江口さんはいかがですか?
- 江口
- わたしがオススメしたいのは
「ドンキーコングのクラッシュコース」です。
お客さんのアイデアと力量しだいで
ショートカットやスーパープレイができるように
コースデザインされています。 - 嶋村
- 「ドンキーコングのクラッシュコース」は、
開発中、いちばん盛り上がった
アトラクションかもしれないです。
たまにテストプレイをしているスタッフの席に
人だかりができるんですけど、
そんなときはたいてい、スタッフ同士が
新しく発見したショートカットや、
スーパープレイを自慢しあっていました(笑)。 - 山下
- わざと三角形の一角を
引っかけた状態から落下して、
トロッコの回転に合わせて、
「ピタッ」と着地したりするんですよ。
思わず「体操選手かい!」って
ツッコミを入れたくなるほどの妙技で(笑)。 - 嶋村
- 開発中にスタッフのみんなが夢中になるほど、
「ドンキーコングのクラッシュコース」は
挑戦意欲をかき立てられるんです。 - 岩田
- それに、開発スタッフの中で
プレイスキルやテクニックを競い合うことで、
ますますコースデザインは洗練されていきますね。 - 嶋村
- はい。それに「ミニアトラクション」にも、
「エクストラステージ」が用意されています。
そこから難易度がぐーんと上がるので、
ぜひチャレンジしてほしいです。 - 岩田
- むしろ腕に自信のある方は、
一度クリアしてからが「本番」と
言えるかもしれませんね。
- 江口
- はい。だからどの遊びも一見、
簡単そうで小さなお子さんでも遊べるので
間口はとても広く開けているんですが、
いざ、踏み込んでみると、
とても奥が深い遊びであることを
実感できると思います。 - 山下
- 中身の深さには驚いてもらう自信がありますから、
どんどんチャレンジしてほしいです!